初めましてBowheadです。
はじめまして。
オンライン家具ショップ Bowhead |ボウヘッド です。
2025年 9月頃から本格稼働を始めたECサイトの公開にあたり、
まずは、なぜBowheadというお店を立ち上げたのか。
その原点についてお話ししたいと思います。
■ リユース業の中で生まれた、消えない違和感
私は2019年からリユース業に携わり、
家具だけでなく多くのリユース品と向き合ってきました。
その経験のなかで、どうしても心に残った光景があります。
それは、
“まだ価値が残っている家具が、あまりにも簡単に処分されてしまう”
という現実でした。
素材が良い。
丁寧に作られている。
手を加えればまだまだ使える。
それでも「破れている」「流行じゃない」「扱いにくい」「ふるくさい」
そんな理由だけで、静かに姿を消していく家具たち。
その度に違和感を感じ、どこか寂しい気持ちになる自分がいました。
■ 1億総中流の時代が育てた、“静かな豊かさ”
—日本の暮らしに広く行き渡っていた、本物の価値
日本がまだ「1億総中流」と言われていた時代、
暮らしの中には静かですが、確かな豊かさがありました。
海外からの輸入家具に憧れが集まり、
国内メーカーもこだわり抜いた素材や技術で応えた時代。
飛騨産業、カリモク、マルニ木工、柏木工
それぞれが独自の美意識と精度で家具を作り続けていました。
決して派手ではない。
でも触れれば伝わる、当時の空気と文化が生んだ「本物」たち。
いま改めて思えば、
あの時代には贅沢という言葉では足りない質が、
ごく普通の家庭にまで行き届いていたのです。
それは、世界でも稀な現象でした。
だからこそ、
その時代の家具には「今では手に入らない価値」が宿っています。
■ それでも、多くは誰にも見つけられずに消えていく
けれど時代が変わり、
大量生産の家具が一般化し、
価値の基準が“価格”へと寄っていくにつれて、
かつての本物たちは、
静かに、誰にも見つけられないまま処分され始めました。
価値を持ちながら、
価値として扱われることなく消えていく。
私はこの現実を前に、
ただ「もったいない」と感じたのではありません。
「これは、未来へ残すべき文化そのものだ」
そう強く思いました。
■ Bowheadが救いたいのは、
— “未来に残したい価値” です
Bowheadにジャパニーズヴィンテージが多いのは確かですが、
それは単なる結果にすぎません。
私が救いたいと思っているのは、
日本に集められ、ここに残されてきた“価値そのもの”です。
日本製であっても、海外製であっても関係ありません。
・素材そのものが今では入手不可能
・時代の空気を閉じ込めたデザイン
・当時の技術が生んだ構造美
・長く使われてきた物語の深さ
・使い継ぐ前提で作られた質の高さ
価値には、
家具の数だけ理由がある。
Bowheadはその価値を見極め、救い、未来へ繋ぎたい。
■ 「過去の価値を、未来の日常へ」
— Bowheadという名前に込めた意味
Bowhead という名前は、
北極に生きる ホッキョククジラ(Bowhead Whale) から来ています。
その寿命は100年以上。
そしてアンティーク家具の定義も100年。
すべての家具がアンティークになるわけではありません。
大切なのは、
“100年後にも残したいと思える価値がそこにあるかどうか。”
素材、技術、佇まい、物語。
それらを未来に紡いでいくための象徴として
Bowheadという名前を選びました。
■ 最後に
日本には、静かに眠っている価値が数えきれないほどあります。
誰かが見つけ、救い、繋がなければ
そのまま消えてしまうものたちです。
Bowheadは、その価値を拾い上げ、磨き、
再び誰かの暮らしの中で息を吹き返すように整えていく場所。
“良い家具を再評価する文化” を
この国にもう一度広げたい。
そんな想いを胸に、私たちは歩き始めました。
どうぞこれからのBowheadを、よろしくお願いいたします m(_ _)m
Bowhead Owner
新井 拓